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プリセールス&カスタマーサクセス マネージャー

Coverage by Usersレポートのご紹介

弊社のSAPアップグレード影響分析ソリューション「SPS/EHP Upgrade」「S/4 Convert」「S/4 Accelerate」ではSAP基幹システム(ECC、S/4HANA)のアップグレードやマイグレーションに伴って発生するエラーを特定し、影響箇所を「修正タスク」という単位で作成し可視化することが可能ですが、修正タスクとは別に「推奨する単体テストタスク」も同時に作成します。

「推奨する単体テスト」とは、修正タスクの結果を参考にして、その影響度(リスク)からトランザクションやレポート、RFC処理といった「業務の起点となるオブジェクト(Entry-Level Objects」」をHigh、Medium、Lowという形にカテゴリ化された単体テストシナリオになります。

「推奨する単体テスト」関する詳細は「Unit Tests Priority & Complexity」でご確認いただけます。

 

 

この度、推奨する単体テストでご利用いただけるレポートとして、「Coverage by Users」がリリースされました。

このレポートは、ユーザーによる Entry-Level Objects のカバレッジを表示しますので、「特定のトランザクションコードは誰が使用しているのか」が可視化されます。

 

 

 Coverage by Usersレポート

 

Coverage by Usersとは、ユーザーが使用しているEntry-Level Objectsを表形式に整理したものです。

下図のように、縦軸にSAPのユーザーIDとその姓名、横軸にSAPのコンポーネントからなる表形式のレポートになります。

 

 

数字部分がリンクになっていますので、リンクをクリックします。そうすると、対象となるSAPオブジェクト(この場合はプログラム:RCATSTAL)が表示されておりますので、BCBATCHユーザーによって、RCATSTALが使用されていることが確認できます。

(下例ではUSER NAME:BCBATCH, コンポーネントPTをクリックしています。)

 

 

本レポートは、以下のような事を実施する時に有効な情報となります。

  • モジュール、コンポーネント、トランザクションのあらゆる変更によって生じるユーザーへの影響を判断する
  • ビジネスプロセスを設計/再設計する際に、様々なモジュール/コンポーネントにおけるユーザーアクセスの必要性を判断する
  • ビジネスプロセスをユーザーとユーザーロールにマッピングする
  • ユーザーにマッピングされたBPML(ビジネスプロセスマスターリスト)を生成する
  • ユーザーのセキュリティロール/アクセスニーズの見直しまたは監査
  • 業務プロセスを用途別に文書化

 

 

オプション:使用頻度の高い上位20ユーザーの確認

 

特定のSAPオブジェクトを高頻度で実行している上位20ユーザーを確認することができます。

OBJECT NAME(上図の例だとRCATSTAL(PROG))をクリックすると確認いただけます。

 

 

 

本レポートは、デフォルトで無効となっている機能です。

本レポートに興味をお持ちの方は、SAPアップグレード影響分析ソリューションの利用申請をいただく際に、担当者にお申し付けください。

 

 

注意事項

これまでご覧いただいたように、本レポートは本番機のユーザーID(姓・名を含む)が表示されます。

本レポートは姓名を含むユーザーIDを使用することが前提となっておりますので、これが個人情報の取り扱い事項に抵触する場合は、本機能をご利用いただくことはできません。

プロフィール

YN
プリセールス&カスタマーサクセス マネージャー

気がついたらSAPの世界に20数年。外資系テクノロジーコンサルティングファームにて数多くのSAP 移行、アップグレードプロジェクトに参画。その後、コンサルファームで複数のSAP導入プロジェクトの経験を経て、PanayaにJoin。