五⼗嵐 英祐(Eisuke Igarashi)

Panaya Japanセールス ディレクター

「風説」の検証 Part1:影響分析編 ~ Panayaの真実をお伝えします

競合他社が自社の製品の優位性を主張する際に、誤った情報を用いることがあります。それが意図的なのか?または単なる理解不足であるのか?はわかりませんが、、、私たちはお客様が正しい情報を元に、公平かつ適切に意思決定されることを尊重しています。そこで、他社が提供していると思われるPanayaの情報に対して検証をしていきたいと思います。
まずPart1では影響分析に関して、実際に私たちが耳にした主張をご紹介し、真実に基づく考察をお伝えしていきます。

主張1:PanayaはERPの影響分析しか対応していない・・・

他社さんはERP以外のあらゆる製品にも対応しているので、Panayaより優位性が高い、、、というご主張なのかと思われます。PanayaがECCおよびS/4のみに対応している事は事実ですが、ERP以外への対応はPanayaが創業してからの10年以上、常に慎重に議論されてきました。その結果、全世界のInstallation数やお客様のニーズなどを総合的に考慮し、ERPに資源を集中する方が、より価値の高いものをお客様にご提供できると現状は判断しています。(ちなみにSAP ERP以外ではSalesforce、Oracle EBSに対応しています。)

 

そもそも深さの議論をせずに横幅の広さだけを比較しても何の意味もなさないのではないでしょうか。Panayaは常に「深さ」を追求してこそ価値が提供できると考えています。実際にPanayaはSAP ERPの何万プロジェクトに上る英知の結晶であり、多くのお客様、パートナー様の知見にも支えられています。

 

 

主張2:Panayaの影響分析は利用するために工数がかかる・・・

Panayaでは48時間以内に影響分析を完了させることをSLAとしています。しかし、この事をPanayaはあたかも利用のために他社より日数を多く要するかのように伝えられていたことがありました。

 

まずPanayaの分析のための準備には大きく分けてSAPツールのための作業(※S/4の場合のみ)とPanayaツールのための作業と2つあります。SAPツール(具体的にはSAP社提供のSI Check/ATCを指します)は基本どのプロジェクトでも必須の作業ですので、特にPanayaだから、ということで差はありません。

 

Panayaツールは分析を行うためのデータ抽出プログラム(ABAP)となり、このツール自体のセットアップ時間は通常数時間程度となります。48時間というのは正確にはセットアップのための作業ではなく、クラウド上での自動解析の時間ですので特にお客様側に工数は発生しません。

 

このようにPanayaだから準備に工数がかかる、という主張は事実ではありません。

 

 

主張3:Panayaの影響分析結果は不十分である・・・

影響分析はPanayaのDNAであり、これまで多くのお客様やパートナー様からのフィードバックを元に「本当に必要なもの」を製品に取り入れ、SaaSとして10年以上提供してきておりますが、もちろん100%のツールというものはこの世に存在しません。しかしPanayaが「できないこと」として、あまりにも的外れな主張があったのでいくつか紹介させていただきます。

 

 Panayaではコード品質の分析ができない

過去は“Performance”, “Security”, “Compliance”といった観点でのコード品質チェックのエンジンを備えていました。しかしアップグレードや移行プロジェクトではお客様ニーズがあまりに少なかったため、その機能は廃止されました。正確には「できない」のではなく「やらない」のです。

 

 Panayaはアップグレードの影響分析しかできない

これは完全に事実と異なります。Panayaではアップグレードに限らず、リスクベーステスティングというコンセプトにより、カスタマイズ・アドオン・SAP Noteなどの変更点から最適なテスト範囲を分析する事が可能です。

 

 SAPツールとの連携ができない

古い情報に基づいていると思われます。PanayaはSolution Manager ChaRMと連携可能です。

 

 

主張4:Panayaは20%~40%程度の削減効果しかない・・・

この数値自体は一部のお客様からのフィードバックとしてはあながち外れてはいません。しかし、「・・・一方弊社では80%~90%の削減効果を実現!!」と謳っているような場合は、そもそも何に基づいて計算されているのかが明確ではなく、単純な推測やある部分のみを誇張して取り上げているケースが殆どです。

 

こういった比較資料の数値は、何の意味もないものであると考えて間違えないでしょう。

 

「でも上申のためには何らかの効果を試算しないと、、、」という場合には、Panayaでは様々なお客様でのケーススタディを具体的にお伝えすることもできますし、「フリートライアル」によって、実際の分析結果を基に想定される削減効果を試算することも可能です。

 

 

私がこのようなブログを書いた理由は、お客様が最適な意思決定をするために、自社の優位性を主張する前に、真実に基づいた正しい情報をお伝えすることが最優先事項であると考えるからです。

これからもPanayaは透明性と誠実さをビジネスの根幹に据えて皆様に価値を提供して参ります。

 

※次回Part2はテスト機能に関してお伝えします。ぜひまたご覧ください。

 

プロフィール

五⼗嵐 英祐(Eisuke Igarashi)
Panaya Japanセールス ディレクター

15年に渡りSAP Japanで主にコンサルティングセールスとしてERP導入提案などに携わった後、Panayaの日本法人の立ち上げから現職。SAPに対する深い経験・知識とPanayaを活用したERPプロジェクトのデジタル・トランスフォーメーションを目指して、日々お客様の支援を行っている。